ブリタニカ草稿(最終稿)第1節 [読解シリーズ]
○現象学は、19世紀から20世紀にかけて、世紀の転換期に登場した新たな哲学である
○この学問の使命は、厳密な哲学の原理を提供することであり、全ての学問の方法的改革を可能にすることである
【純粋自然科学と純粋心理学】
○心理学は、私と実在との関係の中で「心的なもの」を扱う学問であり、心的な体験や能力、習慣を扱う
○心理学は、具体的な人間学や動物学の一部門である
○しかし、動物的な存在は、純粋自然科学の主題として物理的な存在でもある
○純粋自然科学は、一面的であり、実在の物理的規定以外を全て無視するような客観主義的自然科学である
○生命体は物理的特性より心的な特性を主題となるならば、純粋自然科学と平行して純粋心理学というものが考えられるが、それはどの程度まで可能だろうか
○純粋心理学の理念が、どこまで正当性をもつのかは未だ明らかになってはいない
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